こっしーのドリーム図書館

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本の要約と感じたことを発信しています。

最も本質的で、最強なモチベ―ト

こんばんは。どうも越川です。

 

今日の本は

「モチベーション3.0」

という本です。

 

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何故この本を買ったのかというと、

内発的動機付けを違う角度で知りたかったからです。

 

以前紹介した選択理論。

これも内発的動機付けです。

 

ただ、今回のモチベーション3.0も内発的動機付け。

違う角度で見てみると新しい発見があると思いました。

 

 

そしてこの本は僕が普段お世話になっている経営者の方が

マネジメントの際に参考にしているとのことでした。

 

 

という訳で買ったわけであります。

 

では要約参りましょう!!

 

 

 

要約

 

モチベーションの3段階

皆さんこの本のタイトルを聞いてまず思ったと思います。

 

 

モチベーション3.0って何?

 

はい。僕も思いました。

モチベーション3.0があるという事は、

そうです。

1.0と2.0も存在します。

 

では1つずつ説明していきます。

 

 

モチベーション1.0

 

モチベーション1.0は

人間が生存する為の欲求、モチベーションです。

 

 

例えば

お腹が空いたからご飯が食べたい!

眠いから寝たい!

 

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といった生きていくにあたって最低限の欲求

つまり生存を目的とするモチベーションです。

 

これは選択理論でいうと生存の欲求

マズローでいうと生理的欲求に値するものです。

 

ここはあまり触れてもしょうがないので次に行きます。

 

 

モチベーション2.0

モチベーション2.0は

人間には報酬と処罰が効果的だと考える理論です。

 

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選択理論的に言うと

外的コントロールという言い方になりますね。

後ほど紹介しますが

マクレガーが提唱したX理論も当てはまります。

 

要するに外発的動機付けです。

これは体育会系が顕著な例ではないでしょうか?

 

暴力や体罰をすることで人は動機付けされる。

報酬を求め、体罰から逃れるために行動する。

これがモチベーション2.0です。

 

 

では本題のモチベーション3.0です。

 

モチベーション3.0

もうここまで来たらお気づきかもしれませんが、

→ていうか冒頭でネタバレしていましたね。笑

 

モチベーション3.0とは

人間には、学びたい、創造したい、世界を良くしたい

などの内発的動機付けの事です。

 

マクレガーでいうとY理論。

選択理論でいうと、内的コントロールです。

 

このあとモチベーション3.0はじっくり説明していくので

前説はここらへんにしておきます。笑

 

しかしつい最近は体罰等の外発的動機付けが

少なくなってきていますよね。

場所によってはまだあるみたいですが。

 

では何故無くなったと思いますか?

 

・・・

 

・・・

 

そうです。

効果が無いからです。

 

一次的に効果はあるかもしれませんが、

短期的な動機付けで人間関係を破壊していきます。

 

 

では始めに、なぜこのモチベーション2.0(外発的動機付け)

が効果が無いのでしょうか?

 

アメとムチ

ちょっとモチベーションを省略させてください。笑

表記を数字のみします。笑

 

2.0で有名な言葉と言えば

アメとムチではないでしょうか?

 

そもそもアメとムチとはどういう意味なのでしょうか?

 

 

アメとムチとは

アメとムチとはもともと政治の術策の1つです。

アメとは被治者の喜ぶものを与え、歓心を買うことを意味し、

ムチとは暴力によって被治者を恐怖させることを意味します。

 

これは1880年代、ドイツのビスマルク

提唱したことが始まりと言われています。

 

成果が出れば報酬を与え、出ないと罰で脅し、

何が何でも成果を出させようとする。

 

これがアメとムチの考え方です。

 

 

では何故、人はこのような状況でも動機付けされるのでしょうか?

 

一言で言うと、

報酬を求めるという動機と、罰を避けたいという動機

により動機付けされます。

 

ではなぜ2.0の効果が無くなってきたのでしょうか?

 

 

それは組織と個人の目的が違うからです。

 

そもそも、組織の目的と個人の目的が違った場合、

2.0は効果がありません。

 

以前は社会的にお金が無い時代だったので

いかにしてお金を稼ぐかという

企業の利益の最大化を目的とした企業が

多く存在していたそうです。

 

しかし、社会が豊かになっていくにつれて

お金はあるけど使い道がそんなにない。

だからもっと便利な社会にしようという

企業が現れ、

社会の発展を目的とした企業が出てきたそうです。

 

そのため、今まで人間に浸みついていた

お金の為に働くという価値観が合わなくなってきているのだそうです。

そこで人は今まで通り、2.0を使いますが

目的が違う為、効果が無い。

という状況だそうです。

 

同じ叱咤激励でも、

自分が成し遂げたいものに対するものと、そうでないものでは

捉え方が全く違います。

 

組織と個人の目的が一致しているのであれば

2.0の効果はあります。

しかし、一致していない場合は逆効果です。

 

一致していない場合は、仕事のやりがいより

報酬という観点での欲求にシフトがチェンジしてしまいます。

 

 

それはそうですよね。

他人に貢献するのが目的なボランティア団体に

お金を貰うのが目的な詐欺集団が入ったら

それはえらいことになります。笑

 

目的が違う為、人は自分と同じ目的にさせようと

人をコントロールしに走ります。

しかしそもそもの目的が違う為、

例え詐欺集団に報酬を与えたとしても

短期的には良いかもしれませんが

長期的に絶対に長続きしませんよね。

 

逆のパターンもそうで

詐欺集団にボランティアの人が入った場合、

詐欺:なんで金を貰ってこないんだよ!!

ボラ:人に貢献するのが一番じゃないのか!!

 

といったように口論が起きますよね。

そして人をコントロールさせるため

体罰や褒美で釣ろうとする。

 

「カネが貰えればもっと人に貢献できるぜ」

 

みたいな感じ。

 

このように目的が同じではないと

人はコントロールに走り、2.0を使いがちになります。

 

何故かというと、楽だからです。

だって褒美と罰を与えればいいわけですからね。

誰にだって同じ対応でいい。

こんな楽な事はないですよ。

 

だからやるんでしょうね。

 

では2.0を使うことでどのようなことが

起きてしまうのかを軽く説明していきます。

 

では何故アメとムチだと上手くいかないのでしょうか?

 

 

アメとムチが上手くいかない7つの理由

 

内発的動機づけを失わせる

返って成果が上がらなくなる

創造性をむしばむ

好ましい言動や意欲を失わせる

ごまかしや近道、倫理に反する行為を助長する

依存性がある

短路的思考を助長する

 

このような7つの理由が挙げられます。

それぞれ説明していきたかったのですが、

難しすぎて出来ませんでした。笑

 

具体的にどのような事なのかは実際に買ってみてください。笑

 

でも皆さんならこのフレーズを見て

大体イメージが付くと思います。

 

 

このように外的を見てみると、

表面的かつ、短期的だなって感じます。

 

そして完全にコントロールする人の主観で考えていますよね。

 

つまりまとめると、

短期的・表面的・主観的かなって思いました。

 

ではこれまで2.0の紹介をしてきたので

3.0の紹介をしていきます。

 

 

モチベーション3.0の3つの要素

 

3.0の要素は自律性・熟達・目的

の3つで構成されています。

 

ではひとつずつ紹介していきます。

 

自律性

 

先程まで報酬や体罰によっての動機付けを

紹介していきましたが

では報酬が無くては良いのかと言われたらそうではありません。

 

もちろん報酬が無いと生活が出来ません。

そのため報酬は必要不可欠です。

 

 

しかし考え方が違います。

 

外的で従業員を見る場合、仕事をするに必要な

パーツとして考えます。

だから体罰や叱咤激励が当たり前のように行われます。

そして報酬は仕事をやってもらったから渡すというイメージです。

 

しかし内的で考えると従業員は、パートナーです。

その為、パートナーが自分の人生をしっかりと送れるように

報酬を払う。

 

報酬でコントロールするのではなく、

報酬でサポートするという方が適切でしょうか。

 

その為には一人一人が単なる駒として見られるか

プレイヤーとして見られるかの違いでしょう。

 

そこが上の人の腕の見せ所です。

 

 

よく言われるマネジメントという言葉がありますが、

マネジメントとは管理という意味です。

 

つまり人間を管理するという事が人材マネジメントです。

 

しかしマネジメントとはただ単に管理をするという事では

無い気がします。

マネジメントの本質って人が自律的に動機付けが出来るように

管理するという事なのかなと。

 

人間は自発的に行動できる生き物ですが、

会社や組織に入った時に、

どのように自発的に行動するかが分からない。

 

何故ならルールも知らないし、経験もないから。

 

そこで重要なのがマネジメントで

ただ管理をするのではなく、

会社の中に入っても、自律的に行動できるように

促すことをマネジメントというのかなと思いました。

 

 

伝わってるかな・・・笑

 

なんていうか、”ただの管理”ではなくて、

本人が”会社でも自発的に行動できるために管理”してあげる。

 

イメージとすれば

裸足で走っている人(社員)がいて、

会社というのは砂利がたくさん転がっているから

靴の履き方を教えてあげるイメージ。

 

そうすれば自分で靴が履けるから痛くないし、

砂利を裸足で踏むと痛いというルールが分かるので

自発的に行動できますよね。

 

そして靴を履いているからどこへでも挑戦できるわけです。

 

しかしこれを一歩間違える場合。

上司とひもで繋がった靴を履くようなイメージですね。

まるで二人三脚のような。

 

俺の為に働け。

俺がお前を管理する。

という状況になり、自分ではコントロールできなくなってしまいます。

そこから自律性が失われ、上司がいないと、

行動できなくなってしまいます。

 

自分を律することが出来れば

自分から行動できるようになります。

 

 

したがって内発的動機付けの1つ目は自律性です。

 

 

熟達(マスタリー)

 

2つ目は熟達(マスタリー)です。 

一言でいうと向上心です。

つまり自分の能力を高めたいという衝動です。

 

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マスタリーの本質は

到底届くのが難しいようなものを求めます。

 

だからこそ自分が常に学び続けるという

内発的な動機付けが起こるのです。

 

ある時、空を飛びたいとライト兄弟は思ったわけです。

ある時、電気があればもっと生活が豊かになるとエジソンは思ったわけです。

ある時、月に行けるとケネディは思ったわけです。

 

 

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だからこそ自分がその場に達する為に

自分のスキルを常に高めていきたいという

思いがあるわけです。

 

 

だって何かに取り組むという事は

最終的に成し遂げたいものや、手に入れたいものが

あるはずです。

 

もし何もゴールが無くてただひたすら

やっていたら何のためにやっているか分かりませんよね。

人間は最終的になりたいゴールがあるから

頑張れるのです。

 

なりたい姿があるから成長したいと思えるのです。

 

ではその最終的になりたいゴールとは

一言で表すと何なのでしょうか?

 

 

それは目的です。

 

 

目的

これが3つ目の要素です。

 

これからは人生の意義が問われる時代と言われています。

何故ならば、大量生産の時代が終わったからです。

 

昔はモノが少ない時代だったため、

大量生産が主な仕事でした。

その為、人に言われたことをこなすこと。

つまり2.0の世界が良いとされてきました。

 

 

しかし現在はモノは溢れ、機械化が進み、

今までの産業は機械が取って代わるようになりました。

 

その為、人に求められる仕事が変わってきています。

ただ同じ作業を繰り返すのではなく、

0を1にしたり、

1を100にしたりする仕事が求められてきます。

 

 

つまり人間でないとダメな仕事。

 

 

だからこそ一人一人に目的が必要なのです。

 

3.0の本質的な動機付けはこの目的です。

 

先程の熟達でも述べましたが、

こうなりたいという目的があって

人は動機付けされます。

 

そして自律性を支えるのもこの目的で素。

なりたい姿になる為に自分がなるために

自律をする。

 

熟達を目指している自律型の人達はみな目的を持っています。

その為、どんどん成長していきます。

何故なら自分のなりたい姿と、

今やるべきことが分かっているからです。

 

だからこそ人生の目的が重要です。

昨日のブログの話になりますが、

 

「こっしー。君の人生の目的は何?」

 

という質問を紹介しました。

 

まさに目的って重要だと思います。

目的を達成した人生こそ、最も充実した人生だと思います。

 

設定していないと、自分の理想も分からないし、

達成したかもわかりません。

だからこそ、人生における目的。

そして何事にも目的って重要だなって思いました。

 

 

まとめ

 

内発的動機付けって本当にすごいって感じるんですよ。

この僕のブログなんてまさにそうで、

昨年度の9月から始めましたが

人に言われてやっていたら絶対に続いていませんね。

 

しかも僕なんて今まで1年で1冊本を読めばいいくらいの

人だったのに、今はこんなに読めるようになりました。

 

僕が本をたくさん読んでいるとかはどうでもいいんです。

何が言いたいのかというと、

内発的動機付けをすれば人はいつでも変わることが出来る

ということです。

 

だから内発的動機付けにすごく可能性を感じています。

 

だから選択理論も面白い。

でもまだまだ知らないところがたくさんあるので、

この考え方を普及させていく為に

もっと学び続けます。

 

 

では今日はこの辺で

 

こっしー